2006年8月

星雲会夏期錬成会がおこなわれました。 2006年8月19日~20日

毎年恒例の夏の錬成会が、今年も海老江八坂神社で行われました。
中学1年生の参加もある中、和気藹々としながらも充実した2日間でした。

一日目・・・臨書

初日はまず、古典の臨書から始まります。
今年の課題は隷書の「(ほかくのしょう)」
作田会長の解説と揮亳をしっかりと頭に叩き込み、それぞれの場所で半切の紙を広げ、錬成会の始まりです。


しばらく書いたら作品を一列に吊るして批評会があります。
他人の作品を見、また他人の作品と比較して自分の作品を見る・・・
お互いが影響しあうことで、気付かない間に上達していきます。


臨書をした後は、その古典の特徴を生かした近代詩作品です。
原本にある字が参考にできるようにと考えられたお題は「若い神が兄に化ける」
・ ・・意味の捉えづらい言葉だけに、表現に苦しみますが、それでも最後には一枚仕上げて、記念撮影です。

二日目・・・共同作品

2日目こそが、この合宿のメインイベントです。
4つの班に分かれて、全紙3枚を継いだ紙に一文字を共同制作します。
今年の課題は「弾」。
はずむ、ひく、はじける、たま・・・など、この文字が意味する言葉はたくさんあります。まずはどんなイメージで書き進めるか、字典も参考に小さい紙に下書きしていきます。


みんなの下書きを集めて、どれを参考に書くか班で話し合います。
決まったあとは、すぐに書くのではなく、まず大きな筆で書く時の体の動きを学ぶ班も。


体を一杯に使って書く、筆の先を使って控えめな線を書く…前の人の線を受けて自分はどんな役割を果たすべきなのか、作品作りに欠かせない要素を、知らず知らずに学んでいきます。



完成した自分たちの作品の前で記念撮影。作品は、来年2月の浪速書道展で展示される予定です。