星屑のように小さな存在であってもグループであれば星座や、天の川、さらに星雲となり、存在感を増すように、星雲会は、ひとりひとりが星のようにいつまでも輝いていてほしいという願いが込められている若者のグループである。
星雲会とは
年間のさまざまな行事を通じて会員の親睦を深めつつ、自由な書を学ぶことができる環境を整えており、浪速書道会の会員以外の方にも参加いただけるよう、ある程度開かれた組織になっています。
書道という日本の文化を守るためと、伝統ある浪速書道会のこれからを支えて欲しいという願いが込められ、次世代を担う若手を育成していこうという目的で運営されています。
主な年間スケジュール
星雲会のスケジュールは、大まかに4つの行事があります。
<春>会員を含めた練成会
<初夏>未踏サークル展星雲会コーナーに出品
(尼崎総合文化センター・アルカイックホール)
<夏>合宿(一泊)
<新春>浪速書道展星雲会コーナーに出品
(大阪市立美術館)
星雲会の魅力
一泊二日とい短い間に、巨大な筆を利用し大きな作品を仕上げたり、普段ではなかなか体験できないような“ひととき”をすごすことができ、それ以外にも書道を通じてたくさんの体験ができます。
もちろん書道ばかりではなく、少し離れたレクリエーションで気分もリフレッシュ。
充実した時間を過ごすことができると大変好評です。
星雲会の講師のほとんどは星雲会出身で、さらにすべてボランティア参加となっています。星雲会を支える連鎖が起きているのは、星雲会の魅力が支持されているということであると考えています。
こんな方におすすめです。
星雲会は、通常の書道のイメージと全く違った、若く明るい会風があり、学校や職場の枠を越えて、あたらしい出会いを作るチャンスがあります。
会のメンバーも書を楽しんでいます。
共同作品の制作
課題となる一文字をどのように書くか相談しながら制作するわけですが、5~6人が共同作業で作品を仕上げるために、一人に与えられる画数はわずか1画から2画ということになります。
出来上がる作品は書体や書風のさまざまなものが出来上がり、実にユニークな文字を仕上げるグループもあります。
共同作業ですので協調性なども培われ、作品を仕上げるという達成感も一人で作品を書くのとは全く違った喜びが味わえます。
臨書
ですが、私たちはただお手本をうつすのではなく、その筆法を使って近代詩文書(いま使っている言葉)を書くという試みもします。
きれいに書くこと自体が目的ではなく、筆法を学び表現方法を身につけるためのものなのです。
書道のおけいこというと、何枚も何枚も練習するものと思う人もいるでしょうでしょうが、この合宿では最初に3~5枚、書き直すときは1枚だけという少ない枚数で集中して書いていくのです。それだけでも十分に着実に作品が進歩していくのです。