星雲会夏期錬成会がおこなわれました。 2005年8月6日~7日
大阪市福島区の海老江八坂神社において、星雲会の夏期錬成会がおこなわれました。
今年も多くの参加者が募り、臨書あり、近代詩あり、大作ありの盛りだくさんの内容で充実した二日間を過ごしました。
一日目・・・臨書
初日のプログラムは、臨書から始まります。今年の課題は、「木簡隷書」。
まず作田会長から木簡の特徴や注意点について話があり、全員の前で実際に揮毫します。班に分かれて、さあ、錬成の始まりです。
数枚書いたら、全員の作品を吊るして批評会があります。
錬成⇒批評⇒錬成⇒批評を繰り返すうち、参加者も自分の目標が見えてきて、熱が入ります。
会長の指導も、次第に身振り手振りを交えての熱の入りようです。
近代詩
臨書を2時間ほどしたら、今度は木簡隷書の特徴を踏まえた近代詩です。
原本にある字を元に、世話役たちが知恵を振り絞って考え出したお題は
「明は何」と「進也は直美と和子にも苦しむ」
・・・・あれ、アキラ君とシンヤ君て、参加しているメンバーにいたような・・・?
夜も大事なイベント
初日の夜は、淀川の花火大会の日。
なんと、会場のベランダから花火が正面に見えるのです\(^o^)/
イスを持ち寄り花火に興じる私たち。ビールのうまさは格別です。
正規のプログラムが終わっても、その後(深夜)こそが各自のモチベーションを高める大事なひと時です。
半切の紙を縦に2枚継いで、大きな筆を持って走り抜けます。
日中、木簡隷書の臨書で大きなモーションをマスターしたせいか、初めて大きな筆を持つメンバーも次々に魅力的な線を生み出します。
大暴れしすぎて、今年はついに天井にまで名作を残してしまいましたm(__)m。
大作
2日目は、全紙を3枚継いだ紙に、今年の課題「獣」の一字を書きます。
この時に完成した作品は、来年2月の浪速書道展の星雲会コーナーに展示されます。
一班6名程度、数画ずつ書きながら筆をバトンリレーしていくのが私たちの大作。
前日に学んだ大きな動きと、班のチームワークが試されます。
どの書体にするか、どこに見せ場を持ってくるか、班で充分に議論して草稿を練ります。
この時点で、班ごとに全く違う「獣」ができあがっています。
いざ書き始めると、はじめに考えていたものとは変わってきます。
でもいいんです。書いては話し合い、修正する、班の交流がぐっと深まる瞬間です。
一日かけて完成した各班の力作。
体中墨だらけにしてできあがった作品は、他のどんな作品よりも思い入れが深いのです。